キャリア・カウンセラーの石井です。
とある秋の日の夕暮れ。
キャリアカウンセリングの依頼があり、都内某カフェにて待ち合わせしました。
ご相談者は20代半ばのAさん。
学校を卒業したあと3年間、金融業界で内勤総合職として勤め、
先月辞めて、今1か月経ったとのこと。
どんなご相談?と伺うと、
「いやぁ、なんか今なにもしていないので、とりあえず、話、聞いてみよっかなーって。」
おっと。
話を聞きに?
“ワタシの話”は、特にないよー。
セミナーと思ってた?などと思いつつ。
私:「そっか、そっか。お仕事辞めて、いまやっとゆっくりできる時間が出来たんですね~」
A:「そうなんです。少しゆっくりしようと思ってたんですけど。
なんか、2週間くらいでもう充分ゆっくりできちゃって。
そうしたら、急に焦るというか、
ゆっくりなんて考えられる気分じゃなくなっちゃいました。」
そうそう。
よかった。そんな風に“アナタの話”を聴かせてくださいな、“ワタシの話”でなく。
とまあ、こんなエピソードを書いたのは、
これって「キャリアカウンセリングあるある」話だから。
キャリアカウンセリング、ってなに?って誰しも思う最初の疑問ですよね。
そもそも「キャリア」って言葉、なんだかとっつきにくい、カッコつけてる感じ。
おまけに「カウンセリング」、までついちゃうと、
すごくすごーくお困りの方だけが受けるもの、という印象かもしれません。
モヤっとしてる。
自信が持てない。
どうしたらよいかわからない。
誰に話したらいいんだろう。
そんな時に利用するためのものが、キャリアカウンセリングです。
例えば医師が患者さんの症状を聞いて、
正しい診断方法と確立された治療法を施し、速やかに治す、
というのと同じイメージで来られると、ちょっと違うなと感じるかもしれません。
目標や一つの目安まで、だれか伴走する人がいてくれる。
途中迷走したり、疲れて休憩したり、いろいろあるわけですが。
とにかく納得できるところまで走り切る、その道程の一部、みたいなもの。
あ、ますます解りにくくなりましたか?
まずは一度気楽な気持ちで、サポステにいらしてください。
「仕事」は「人生」と切っても切り離せないし、
一人の人間は家族、友人、その他色々な「ほかの人」とも切っても切れない中で生きています。
心の中、頭の中、取っ散らかったままで構いませんよ。
いつでも気軽にお話しに来てくださいね。