こんにちは、いたばし若者サポートステーションのスタッフTです( *´艸`)
先日は靴や鞄の修理やクリーニングをしている
リアット荻窪店の職場体験にいきました。
今回は3つの作業を体験しました。
まずは靴や鞄のクリーニング作業です。
靴や鞄って、長時間保管していたり、使用して
いたりすると、汚れたり傷ついたり、シワが
できたりしてしまいますよね。
それをキレイにして新品のような輝きを
取り戻す作業になります。
最初に豚の毛でできているブラシをつかい汚れ
を落とし、布に専用のクリームをつけて全体に
塗ります。その後馬の毛でできたブラシで
「磨き」と呼ばれる塗ったクリームが
馴染むように擦る作業をしました。
最後は合鍵造りを体験しました。
キーマシーンにブランクとよばれる合鍵の元に
なる物と自分のカギを設置し、複製をします。
試しにリアットさんの合鍵を作ってみたものの
上手く作る事ができず鍵を開けれませんでした
職人への道は一筋縄ではいきません。
次は靴の修理をする作業です。
靴は使用していると踵がすり減りますよね。
踵がすり減っていると見栄えは悪いし歩きずらい
それを解消するため、すり減った部分に
代わる素材をあてがい圧着、
機械で削り整えます。
※削る作業は危険なので見学してました。
このように職場体験には色々とよいところがあります。
上記で書いた作業を体験できることも良い点ですが、
スタッフTはその職場で働く人達の生の声を聞けることもよい所だと思っています。
店長さんは作業を説明する中で、惜しげもなく
自身の失敗談をお話ししてくださいました。
靴のクリーニングの依頼をうけた時
説明不足で仕上がりにお客様が納得しなかったり、磨きが足りずにクリームが残ってしまい
お客様からお叱りをうけた事等々
なので、最初に考えられる可能性までしっかりと
説明して、納得したうえでご依頼いただくことや
どんなに作業が立て込んでいても、一つ一つを
丁寧におこなうように注意するようにしたこと。
またそれ以上にお客様のとコミュニケーションを
密にとるようになった事などお話しくださいました
また今回特別に元サポステ利用者で現リアットスタッフであるAさんにお話しを伺うことが出来ました
Aさんは開口一番
「僕は仕事は命を人質にとられているからしかたなくしているものだと思っていました。」
なので、仕事にヤリガイを感じることはないと思っていたという話から始まりました。
前職営業の仕事をしており、毎日営業先に行っては見積もりを出し、それが通れば売り上げになる。
それが何百万という金額でも、ノルマを達成できなければ上司に詰められる日々。
たとえノルマを達成できたとしても、また次の売り上げノルマを課せられる。
そんな日々に何のために仕事をしているのか分からなくなったそうです。
それでも仕事をしないと給与が貰えない。給与が貰えないと生きていくことが出来ない。
だから自分にとって仕事とは命を人質に取られているようなもの。到底ヤリガイなど感じない。
そうサポステに来所した当初は思っていたそうです。
そんな時、いたばしサポステの職業人講和があり、リアット荻窪店の店長のお話しを聞いて
業界に興味を持ち、あれよあれよとサポステを卒業し、リアットのスタッフとなっていました。
昔は自分が出す見積もりが何百万の売り上げになろうが、ヤリガイを感じることがなかったのに
今は自分が修理した鞄や靴を、お客様に見せた時に感謝の言葉を聞くことが出来る。
ヤリガイを自分の手で造ることができる。
だから今、仕事が楽しいを思っている。
このようなお話しをしてくださいました。
今回の職場体験に参加した二人の利用者さんも
「職場環境によってこんなに変わるのかと思った。」
「うまく表現することが出来ないけど、感じることは多かった」という感想を帰路で話してくれました。
スタッフTがお伝えしたいのは、営業がダメで製造や接客が良いという話ではなくて
コレがあるから続けられる
という、コレを見つけることが仕事では重要ではないかということです。
自分にとって、100点の仕事ってなかなかありませんし、あったとしても自分が採用されるかは別の話
仮に採用されたとしても、状況が変化して嫌な仕事になってしまうなんてよくある話です。
大変な時や、辛い時に励みになり、頑張り続けることができるもの
人によっては感謝の言葉かもしれませんし、人によってはお給料の額かもしれませんし
人によっては、確実に定時であがれる仕事ゆえのプライベートな時間かもしれません。
でもその頑張れるコレというのは中々求人を見ているだけでは確認することが難しいです。
なので職場体験など、体験しつつ職場の人の生の声を聞いて判断してみてはいかがでしょうか。